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ロシア旅行記 ラスコーリニコフのペテルブルク その5

今回は訂正から。

先日たまたまテレビをつけた時に、Eテレのロシア語講座で『罪と罰』の舞台を歩くというコーナーをやっていて、運良く見ることが出来ました。
その中でソーニャの下宿が紹介されていたんですが、やはりと言うべきか、前にこのブログで紹介したのとは違う場所の建物でした。一応僕も記事の中で、あまりそれっぽく見えないと疑問を呈していたんですが、やはり参考にした『謎とき『罪と罰』』の地図が間違っていたようです。

テレビの映像と照らし合わせて、自分が撮った写真の中からその建物を探してみたところ、かろうじて2〜3枚写っているのを見つけました。一番分かりやすいのがこの写真。
ペテロケ125
赤いドームを戴いた建物が目立っていますが、ソーニャの下宿はその一つ手前の4階建ての建物だそうです。
天下のNHKの教育番組で現地のロシア人リポーターが紹介しているんだから、今度こそ間違いないと信じたい…。貧しい娼婦の住む家にしては小ぎれいな…という気はしますが、前のやつに比べればまだそれっぽいかな。小説の文中では3階建てと書いてありますが、日本と外国では階数の数え方が違うので…。
グランドフロア+3階という意味ならつじつまは合います。

『謎とき〜』の地図は前にも書いた通り、ロージャの下宿の位置も実際と違う場所に印がついていたりと、やはり正確とは言えないようです。これからペテルブクへ行って、この本を頼りにロケ地巡りしようという人はご注意下さい。
正しい位置は下の図のようになってます。ご参考まで。
ペテロケ124


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さて、ロケ地巡り二日目は、センナヤ広場周辺を離れてヴァシリエフスキー島周辺を回ってみました。
ヴァシリエフスキー島は、ネヴァ川がフィンランド湾に注ぐ河口に位置する巨大な三角州状の島です。島の突端でネヴァ川の流れは二手に分かれ、北側を流れる小ネヴァ川と南側を流れる大ネヴァ川になります。
小説の主舞台であるセンナヤ広場周辺からは少し離れていますが、劇中でロージャは何度かこの場所を訪れています。


13)小ネヴァ川の河岸通り
この通り沿いの橋のたもとに、ラズミーヒンが引越し前に住んでいた下宿があります。
盗品を石の下に埋めて隠した後、ロージャはふらりとラズミーヒンの部屋に立ち寄ります。

小ネヴァ川にかかる橋は二本あり、小説の文中の記述からだけでは、そのどちらがラズミーヒン宅近くの橋なのか特定することは出来ません。ただ、二本のうち一本は島の突端の一等地っぽいエリアにあるので、貧乏学生の下宿がその中に混じってあったというのは考え難い、と個人的には思います。
という訳で、多分こっちがその橋じゃないかと思うんですが……
トゥチコフ橋。
ペテロケ126
対岸に見えているのがヴァシリエフスキー島側のエリアになります。


ペテロケ128 ペテロケ127 ペテロケ131
ペテロケ132 ペテロケ136
一応ここに並べた写真の中に、二本の橋に挟まれたエリアは全部収まっているので、この中のどこかにラズミーヒンが住んでた家があるはずです。
ラズミーヒンの部屋は5階だったと書いてあるので、それ以上の高さの建物のどれかということになりますが、ぱっと見そんなに高い建物は見当たりませんね。
右下の写真の建物は大きいけれど、これは逆に立派すぎてらしくない。たもとと呼ぶには橋から離れているし……。

うん……もう作中と実際が食い違う件は諦めよう……。

島側の街並はこんな感じです。
ペテロケ133 ペテロケ134 ペテロケ135

ちなみにトゥチコフ橋は跳ね橋になっていて、船の通行時に真ん中から左右に分断されます。
その境目にこんな落書きが。
ペテロケ130



あとこれも訂正ですが、現地からのツイートで「ラズミーヒンの下宿はこの辺り?」と書いてるところがあるんですけど、その時いたのは小ネヴァ川の河岸通りではなく、大ネヴァ川の河岸通りでした。原作の記述をよく読んでいなかったための勘違いです。申し訳ありません。




14)ニコラエフスキー橋
現在のサンクトペテルブルクがソ連時代にはレニングラードと呼ばれていたように、ロシアでは時代の変化とともに地名や施設の名前が変わることは珍しくありません。
『罪と罰』の時代にニコラエフスキー橋と呼ばれていたこの橋は、その後シュミット中尉橋となり、現在ではブラゴヴェシチェンスキー橋と改名されています。おかげでちょっと、探すのに苦労しました。
ペテロケ147

ラズミーヒンの部屋を訪ねた後、ロージャはこの橋にやって来て、馭者に叩かれ乞食に間違われ、めぐまれた金を川に投げ捨てます。
何をやってるんだロージャ……。
ペテロケ146 ペテロケ138 ペテロケ141
ペテロケ139 ペテロケ140 ペテロケ144


そしてロージャは橋の上から、ペテルブルク中心部の壮麗な景観を眺めます。
その眺めの美しさに反してロージャが抱いた印象は、もの言わぬ霊が漂っているかの如きうそ寒さでした。
ペテロケ142
ペテロケ137 ペテロケ143 ペテロケ145

橋の上から見えるのは、皇帝の冬の宮殿(現在のエルミタージュ美術館)とイサク聖堂の巨大なドームです。
皇帝と教会という二大権力の象徴が、美しくも不穏なものとして描かれているのは、当時のロシアの社会状況に対するドスト先生の不信の表明ということのようです。
殺人事件の本筋から離れた挿話ではありますが、作品のテーマ的には重要な意味を持つ有名な場面です。

名前が変わっただけでなく、現在では橋そのものも大規模に改修され、19世紀当時とは違う姿になっています。
当時は橋の上に聖ニコライの礼拝堂があったそうですが、今はもうありません。
ペテロケ152



ロージャがどんな気持ちでこの風景を眺めたかはさておき、やはり綺麗な眺めだということは間違いないです。
黄昏時の青い空気に包まれた街の様子は大変ロマンチックでした。時間を忘れて写真を撮りまくってしまいました。
ペテロケ149 ペテロケ150 ペテロケ151
ペテロケ153 ペテロケ154 ペテロケ155
ペテロケ156 ペテロケ157 ペテロケ158


ペテロケ148



以上、長々とやってきましたが、ロケ地巡りはこれにて終了です。
リサーチ不足でいろいろ曖昧な情報を流してしまってすみません。

ロシア旅行記ペテルブルク編はもう少しだけ続きます。
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09:33 | ロシア旅行 | edit | page top↑
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