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こぼれ話(中編)

前回の続きです。
前編を読んだだけだと、過去編完結記念で何故この話題か、
多分よく分からなかったことと思いますが、
最後まで読んで頂ければ、一応話がつながる予定です。
では改めて。


以前どこかで書いたことですが、
企画立案初期の『黒い羊〜』は、出来上がって世に出たものとは随分内容が異なっていました。
後のフワケンに当たる少年が主人公で、
後の曜堂に当たる人物は、狂言回し的な役割の、二番手ポジションのサブキャラでした。
仮タイトルとして『罪と×』とつけていた時期が、丁度この時期に当たる訳です。
この頃はまだ、(後の)フワケンも(後の)曜堂も、
名前も外見も全くの別人だったんですが、
(後の)曜堂(ロンゲにメガネ、華奢な優男)が、「背理」という通り名で呼ばれている、
という設定は、既にこの時から考えていたと思います。
キャラ表に添えた説明文には、彼のことをこんなふうに書いていました。

「時には味方、時には敵。
主人公を地獄巡りに誘うメフィストフェレス」


すべての真理を否定する究極のデプログラマー=「背理」と呼ばれた男。

その呼び名を考えたときに僕が想定していた人物像は、
単にカルトの教義を否定するだけではない、
場合によっては全く逆に、常識的な社会通念や倫理観さえも否定する、
人間の精神を支配するプログラムを、それがどんな種類のものであれ、
完全に取り除き、入れ替える技術を持ったアウトロー、というものでした。
「すべての真理を否定する」と言っている以上、そうでなければなりません。
例えば時にカルトの側に立って、一般人の常識をデプログラムすることもあり得ます。
そして、その事自体の善悪は問わない。
何となれば、善悪という価値基準もまた、
デプログラム可能な価値観のひとつに過ぎないからです。
それを可能にする力を持ったこの人物は、
自分の力を弄び、面白半分にそれを揮いたがる、
危険なパワージャンキーとして描かれるはずでした。


その後企画内容の変化に伴って、
サブキャラだったデプログラマーを主役に昇格させることになりました。
ここに来てようやく、曜堂哲夫というキャラクターが誕生します。
「背理」という名に込められた危険な部分を、
僕は曜堂にも受け継がせるつもりでいたのですが、
結果的にはそれは出来なかった。
主役という立場上、また話の流れ上、
曜堂のキャラをあまりダークサイドに振ることが出来なくなってしまった訳です。
代わりにその部分を担う役割を果たしたのがアララギという人物で、
作品トータルとして見ればバランスはとれた訳ですが、
当初の予定通りの性格づけで曜堂を暴れさせることが出来ていたら、どんな話になってただろう、
というのは今でも時々思ってみたりすることです。


更に長くなったので、次回後編に続く。

去年の青砥橋
ちょうど一年前の写真だ!
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